ちくさ正文館とえいこく屋

毎年恒例の雑誌「みすず」読書アンケート特集号が今年も発売されましたので、ちくさ正文館書店にいそいそと出掛けました。

毎度思うのですが、ここの人文書棚のコーナーは、並んでいる書籍はさすがに新しくなっているのでしょうが、何かしら昭和の良き時代というのか、それこそ私が学生時代に通っていた頃と全く変っていない雰囲気、匂いを嗅ぐことができる場所なんです。最近では Amazon のような書棚に並んだ本たちの中から実際に手に取ることができない仮想空間で買うことが多くなってしまっているので、ここで何か本を買いたいと探したのですが、長谷部さんの『憲法入門』と広井さんの『コミュニティを問いなおす』を Amazon で既に注文済みだったこともあって「みすず」以外に買いたい本が見つからなかったのは誠に残念でした。ここは私の名古屋における大切な場所です。
名古屋における私の大切なもう一つの場所は、覚王山のえいこく屋です。
今日は千種から覚王山まで思い切って足を伸ばすことにしました。
奥の手前のエアコンの下の席。ここに座って店内の壁を眺めると、ああ、25年経ってもここは変っていないですね。壁に掛かっている4つの切手シートの額もそのままです。
人生50年生きてきて、前半25年のクライマックスは間違いなくここ覚王山での想い出です。