竹内好 生誕100年

本日は魯迅の翻訳者で「中国を知るために」の竹内好生誕100年の記念日です。しばらくその名前を聞くことがないなぁと思っていたところ、中国の孫歌さんの著書『竹内好という問い』が出て、中国での評価が高いことが分かって嬉しかったです。「前事不忘、後事之師」や「F君への手紙」の文章は何度も読み返した私にとって大切な思想家です。

竹内好という問い

竹内好という問い

最近、若き竹内がトルストイの『戦争と平和』を読んだ上で「歴史の証人」たらんと日中戦争中に中国留学した、というエピソードを知って、なるほどなぁと何となく微笑ましく感じたところです。
竹内没後のことながら、江沢民以降の「愛国教育」の影響から中国の若年層にみられる反日の感情が今後の日中関係に暗い影をおとしていることが大変気懸かりです。
歴史の交差点に立って

歴史の交差点に立って

http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2009