東洋のポルトガル

本日の朝日新聞に載った歴史家 川北稔さんへのインタビュー記事。非常に興味深かったです。
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/e0f9bfd75255cc18632b8a9db764cbda
http://editorsnote.cocolog-nifty.com/days_of_books_films_jazz/2011/04/post-0940.html

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

昨年10月に出た本書で川北さんは、Amazon の読者レビューによれば「イギリス衰退論争の経緯をたどり、サッチャー改革の歴史的意義にも言及しながら、衰退を判定する基準の問題にデータを挙げながら注意を促し、経済成長と幸福を同一視する見方を成長パラノイアとして退ける」という歴史観を披瀝されているようです。
このインタビューで「日本は東洋のポルトガルになるのか、私は以前から気になっていました」と告白されていますが、いよいよ日本の「成長戦略」に対する大いなる疑問符が著名な歴史家からも投げかけられてしまった、というところでしょうか。