人口の波

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

雑誌「みすず」2010年読書アンケートで山口二郎さんが挙げておられた藻谷浩介さんの本書を読了しました。山口さんが「日本経済の隘路を明快に分析し打開策を示す。まさに臨床の知の産物」と言われていただけあっておもしろかったですね、勉強になりました。
2010年の国勢調査結果はこの秋に確定値が発表されますので、それを踏まえて、本書の5年後の日本の姿がどうなったのか、一回確認してみなければならないと思っています。
http://www.stat.go.jp/data/kouhyou/e-stat_kokusei2010.xml
なお本書では余り触れられていない「まちづくり」とか日本の観光関係者が「惰性のトライアングル」であるとかについては「その詳細は一冊の本をなすべきものなので」「別の機会に譲らせていただきます」(P.241)ということですので早く読ませていただきたいものです。
実測!ニッポンの地域力

実測!ニッポンの地域力

著者にはこういう本もあるようですが、雑誌記事検索をしてみたところ以下のとおりでした。雑誌「エコノミスト」に1年間に亘って連載された記事をまとめられたものなのかな、と思われます。
2005年、絶好調のトヨタや万博開催により日本で一番元気だと言われていた名古屋、愛知から各論の執筆が始まっているようです。今は昔、という感を拭えませんが、著者は当時から足元に忍び寄る「人口の波」の影響を指摘されていたのでしょうか。その時に読んでいたら実際どう感じていたことでしょう。やはり専門家の視線は鋭いですね。

33. 実測!ニッポン経済(1)少子化(1)でも…日本の子供の数は減っていない / エコノミスト. 83(54) (通号 3783) [2005.10.4]
31. 実測!ニッポン経済(2)少子化(2)首都圏への若者集中が少子化を加速させている / エコノミスト. 83(55) (通号 3784) [2005.10.11]
32. 実測!ニッポン経済(3)少子化(3)アジアNIESや中国でも人口減少が始まる / エコノミスト. 83(57) (通号 3786) [2005.10.18]
30. 実測!ニッポン経済(4)高齢化(1)70歳以上人口は2020年に1.8倍に増える / エコノミスト. 83(58) (通号 3787) [2005.10.25]
38. 実測!ニッポン経済(5)高齢化(2)高齢者の激増に備えるべきは過疎地ではなく大都市圏 / エコノミスト. 83(59) (通号 3788) [2005.11.1]
36. 実測!ニッポン経済(6)就職者数減少(1)就業者の加齢→減少が景気の足を引っぱる / エコノミスト. 83(61) (通号 3790) [2005.11.8]
37. 実測!ニッポン経済(7)就業者数減少(2)景気回復論の落とし穴 首都圏就労世代の減少は深刻 / エコノミスト. 83(63) (通号 3792) [2005.11.15]
34. 実測!ニッポン経済(8)就業者数減少(3)就業者、失業者ともに減る時代 オフィス、住宅需要も減っていく / エコノミスト. 83(64) (通号 3793) [2005.11.22]
35. 実測!ニッポン経済(9)西三河 活況トヨタのお膝元で更地が激増している / エコノミスト. 83(65) (通号 3794) [2005.11.29]
42. 実測!ニッポン経済(10)愛・地球博 周辺地域のホテル新設進まず 生かされなかった集客効果 / エコノミスト. 83(67) (通号 3796) [2005.12.6]
41. 実測!ニッポン経済(11)沖縄 全国唯一の就業者数増加2%台 本土と違う文化が人を呼ぶ / エコノミスト. 83(68) (通号 3797) [2005.12.13]
40. 実測!ニッポン経済(12)北海道 観光産業で豊かに暮らすが近い将来の高齢化が落とし穴 / エコノミスト. 83(69) (通号 3798) [2005.12.20]
39. 実測!ニッポン経済(13)福岡 高度成長の乗り遅れがいま幸い 日本一活力ある大都市に / エコノミスト. 83(71) (通号 3800) [2005.12.27]
46. 実測!ニッポン経済(14)山口 交通網整備、工業振興が人口増に結びつくとは限らない / エコノミスト. 84(2) (通号 3802) [2006.1.3・10]
45. 実測!ニッポン経済(15)高知 過疎県なのに人口が流入 背景に地理的条件 / エコノミスト. 84(3) (通号 3803) [2006.1.17]
43. 実測!ニッポン経済(16)茨城 条件そろった産業県だが東京通勤圏から人口流出 / エコノミスト. 84(4) (通号 3804) [2006.1.24]
44. 実測!ニッポン経済(17)栃木 地銀破綻でも人口流入 那須の集客交流産業が牽引 / エコノミスト. 84(5) (通号 3805) [2006.1.31]
50. 実測!ニッポン経済(18)滋賀 人口増加が最も長続きする県 住宅・産業・大学の組み合わせ / エコノミスト. 84(7) (通号 3807) [2006.2.7]
49. 実測!ニッポン経済(19)仙台都市圏 思わぬ人口流入ストップ 若者の就職先不足がネック / エコノミスト. 84(9) (通号 3809) [2006.2.14]
48. 実測!ニッポン経済(20)広島都市圏 人口流出が10年続く水の都 都市機能の郊外拡散が裏目 / エコノミスト. 84(10) (通号 3810) [2006.2.21]
47. 実測!ニッポン経済(21)都市圏 日常生活範囲で市町村を連結 人の出入りを基準に地域を評価 / エコノミスト. 84(11) (通号 3811) [2006.2.28]
55. 実測!ニッポン経済(22)総人口 政令市一つ分の人口が毎年消える20年後の社会 / エコノミスト. 84(13) (通号 3813) [2006.3.7]
54. 実測!ニッポン経済(23)商業(1)消費不況をもたらした小売店の過剰供給 / エコノミスト. 84(14) (通号 3814) [2006.3.14]
53. 実測!ニッポン経済(24)商業(2)主要都市圏の3分の2が売り場面積増でも販売減に / エコノミスト. 84(15) (通号 3815) [2006.3.21]
52. 実測!ニッポン経済(25)商業(3)野放図な郊外インフラ整備が自治体財政を圧迫する / エコノミスト. 84(16) (通号 3816) [2006.3.28]
61. 実測!ニッポン経済(26)観光(1)顧客の世代変化への対応遅れる旅行業界 / エコノミスト. 84(18) (通号 3818) [2006.4.4]
60. 実測!ニッポン経済(27)観光(2)リピーター作る工夫の差で観光地の勝ち負けくっきり / エコノミスト. 84(20) (通号 3820) [2006.4.11]
59. 実測!ニッポン経済(28)交通 新幹線、高速道路の整備は地域活性化に直結しない / エコノミスト. 84(21) (通号 3821) [2006.4.18]
58. 実測!ニッポン経済(29)ものづくり(1)工業振興だけで経済を支えられる時代は終わった / エコノミスト. 84(22) (通号 3822) [2006.4.25]
65. 実測!ニッポン経済(30)ものづくり(2)製造技術だけ革新しても生産性はむしろ下がる / エコノミスト. 84(24) (通号 3824) [2006.5.2・9]
64. 実測!ニッポン経済(31)首都圏(1)東京再一極集中の幻想 働く世代が減っていく / エコノミスト. 84(25) (通号 3825) [2006.5.16]
63. 実測!ニッポン経済(32)首都圏(2)まだら模様の自治体間格差 都心に近いのに沈む街も / エコノミスト. 84(27) (通号 3827) [2006.5.23]
62. 実測!ニッポン経済(33)関西圏 文化の蓄積生かせず就業年代の人口が流出 / エコノミスト. 84(28) (通号 3828) [2006.5.30]
69. 実測!ニッポン経済(34)奈良県 落日迫るベッドタウン 観光での集客も低迷 / エコノミスト. 84(30) (通号 3830) [2006.6.6]
68. 実測!ニッポン経済(35)中海・宍道湖 「孤立の解消」で揺らぐ都市機能と伝統的風情 / エコノミスト. 84(31) (通号 3831) [2006.6.13]
67. 実測!ニッポン経済(36)静岡県 豊かだが人は素通り 市街地解体進む新政令市 / エコノミスト. 84(32) (通号 3832) [2006.6.20]
66. 実測!ニッポン経済(37)鹿児島県 所得、預貯金額が低くても地域経済は活性化 / エコノミスト. 84(33) (通号 3833) [2006.6.27]
74. 実測!ニッポン経済(38)甲信地方 盆地に底堅い農工業基盤 課題は観光集客力の活用 / エコノミスト. 84(35) (通号 3835) [2006.7.4]
73. 実測!ニッポン経済(39)富山県 郊外分散でにぎわい喪失 車社会見直しへ路面電車 / エコノミスト. 84(36) (通号 3836) [2006.7.11]
72. 実測!ニッポン経済(40)青森市佐世保市 都市政策と経営努力で歩いて暮らせる街を実現 / エコノミスト. 84(37) (通号 3837) [2006.7.18]
71. 実測!ニッポン経済(41)都市の規模と実勢 「大都市ほど成長」は誤解 高齢化は地方より急ピッチ / エコノミスト. 84(38) (通号 3838) [2006.7.25]
79. 実測!ニッポン経済(42)景気回復論に影を落とす「働く人口」の縮小加速 / エコノミスト. 84(39) (通号 3839) [2006.8.1]
77. 実測!ニッポン経済(43)女性就労と出生率 就業者不足の解決には女性の社会参加が近道 / エコノミスト. 84(41) (通号 3841) [2006.8.8]
78. 実測!ニッポン経済(44)不動産 楽観できぬビル・住宅需要、景気より現役人口に連動 / エコノミスト. 84(43) (通号 3843) [2006.8.15・22]
76. 実測!ニッポン経済(45)高齢化と社会保障費 高齢者数とともに増す負担 居宅介護への転換が急務 / エコノミスト. 84(44) (通号 3844) [2006.8.29]
84. 実測!ニッポン経済(46)市町村財政 歳出が税収の3倍に 削減阻む高齢化の進展 / エコノミスト. 84(46) (通号 3846) [2006.9.5]
83. 実測!ニッポン経済(47)金融 人口減で投資機会減少 貸し出し利ざやも縮小 / エコノミスト. 84(47) (通号 3847) [2006.9.12]
82. 実測!ニッポン経済(48)米国の都市圏 全土に分散する企業本社 機能分担で地方も発展 / エコノミスト. 84(48) (通号 3848) [2006.9.19]
81. 実測!ニッポン経済(49)中国経済 一人っ子政策が招く空前の少子高齢化バブル崩壊 / エコノミスト. 84(49) (通号 3849) [2006.9.26]
86. 実測!ニッポン経済(50・最終回)需要と供給 高齢化が招く消費減退 需要喚起は「量より質で」 / エコノミスト. 84(51) (通号 3851) [2006.10.3]