かくも単純なことで、人生はかくも美しく輝く
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: 単行本
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レストランで生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。うーん。いや、これがたまらなくうまい。牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ。どちらが寄るでもなく、どちらが受けるのでもなく、そう、まるで伝説のトリスタンとイゾルデのように。それから僕は、殻の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。それを儀式のように、6回繰り返す。至福である。
人生とはかくも単純なことで、かくも美しく輝くものなのだ。
村上さんの本に教えられた生牡蠣の食べ方を(Smokey なアイラ・ウィスキーでなく Glenlivet 12 year old と Glenkinchie 12 year old で軽めに、でしたが)真似てみました。いやー、本当に美味かったですね。
息子からは「大人の食べ方だねぇ」なんて言われちゃいました。
Scottish Oysters from the West Coast
On Crushed Ice, Served Around Shallot and Red Wine Vinaigrette, Lemon and Tabasco
12 Oysters for £15.50
http://www.musselandsteakbar.com/wp-content/uploads/2014/06/Summer-2014-Dinner-Menu1.pdf