韃靼の志士の夢

イスラーム世界と日本 〜 韃靼の志士の夢」
講演:小松 久男(東京外国語大学大学院特任教授)
明治42年、ロシア出身のタタール人、アブデュルレシト・イブラヒムが来日した。帝政ロシア領内のイスラーム教徒の自治を目指したイブラヒムは、日露戦争後の日本の発展に触発され、イスラーム世界と日本を結ぶことに奔走した。伊藤博文大隈重信とも親しく交わった韃靼の志士=イブラヒム。東京で没した彼の夢は何であったのか?激動の世界史を背景に、イスラーム世界と日本の関係を考察する。