無防備都市

高校3年生の時に猪俣勝人さんの『世界映画名作全史戦後篇』を読んで以来、観たいと思ってきたイタリア映画『無防備都市』。やっと今日の昼にBS11の名画劇場でじっくり鑑賞できました。
アンナ・マニャーニが車で連行される良人を追いかけて撃たれるシーン、神父が銃殺される前に言う台詞「立派に死ぬのはむつかしいことではない。しかし、正しく生きることはむつかしいのだ」のシーン、いずれも占領下で逞しく生きる子供達の姿とあいまって映像の圧倒的な迫力に胸を打たれました。

http://www.bs11.jp/movie/456/
原題:ROMA, CITTA APERTA (1945年 イタリア 103分 モノクロ 字幕)
★1946年カンヌ国際映画祭グランプリ
★1946年ニューヨーク映画批評家賞最優秀外国映画賞
★1946年ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞
★1945〜46年イタリア銀リボン女優賞
★1950年キネマ旬報外国映画ベストテン第4位
【スタッフ】
監督:ロベルト・ロッセリーニ
原案:セルジオ・アミディ
脚本:フェデリコ・フェリーニ
撮影:ウバルド・アラータ
音楽:レンツォ・ロッセリーニ
【キャスト】
アルド・ファブリーツィ
アンナ・マニャーニ
マルチェロ・パリエロ
フランチェスコグランジャケット
ヴィート・アンニキアリコ
ナンド・ブルーノ
〜解説〜
わが身で体験した戦争の厳しい現実をフィルムに写しかえたイタリアン・リアリズムの誕生。
イタリア民衆の抵抗組織が解放する直前、ドイツ軍進駐下のローマ。
抵抗運動に対するドイツ軍と秘密警察(ゲシュタポ)の血も涙も感傷もない残酷非情を、自身も身をもって体験したロッセリーニが、冷徹な鋭い生のリアリズムで描き出した。
生々しい映像は記録映画以上にリアルであり、戦後の世界の映画の作り方を変えたネオ・レアリスモ(イタリアン・リアリズム)はここにはじまった。
脚本に若きフェリーニが参加している。
この映画に衝撃を受けたハリウッドの大女優イングリッド・バーグマンは、見ず知らずのロッセリーニに手紙を書き、夫や子供を捨てて彼のもとに走った。

http://shop.bfi.org.uk/books/bfi-film-and-tv-classics/rome-open-city-roma-citta-aperta.html#.Vkp0yL-Bhdw

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