新・民主党解剖

産経新聞の連載「新・民主党解剖」。その第一部「海図なき船出」は鳩山政権が発足した9月16日から5回連載されたようですが、本日からその第二部が「覇者の憂鬱」と題して始まりました。
第1回の本日のタイトルはズバリ「日本が岩手県になっていく」。小沢一郎の実力者ぶりをこれからじっくりと明らかにしていくのでしょう。かなり読ませます。
尤も本日の記事で指摘された岩手県胆沢ダムについての記述にはミスリーディングなところがあるように思われます。それは以下の箇所。

穀倉地帯・胆沢平野の新たな水源として建設されている胆沢ダムは、“小沢ダム”とも呼ばれる。東京地検特捜部が捜査を進めている西松建設水谷建設のダム工事受注の陰に、小沢の存在がちらつくからだ。
鳩山政権発足後、国土交通相前原誠司は国直轄の48ダムについて一時凍結を発表した。凍結対象のダムの中には、進捗率(事業費ベース)が90%を超える長井ダム(山形県)もあったが、進捗率75%の胆沢ダムは「見直しの対象には入っていない」(岩手県達増拓也知事)。
「これが自民党が計画したダムなら凍結でしょう」
県内の建設業者は語る。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091208/stt0912080731000-n1.htm

10月9日に前原国交相が表明した当時、48のダムが一時凍結、といった報道が多かったのですが、朝日新聞だけが違う見出しで報じていたとおり、これは本体工事に入っていない28のダムが凍結された、というのが事実なのでしょう。28のダムのリストに胆沢ダムの名はありません。
本体未着工ダム、28カ所凍結 前原国交相方針
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200910090283.html
現在の民主党政権に批判的なスタンスの新聞ですからかなり厳しいトーンになりそうですが、いずれにしても今の民主党の現状が小沢さんに遠慮してこんなに憂鬱なのでは、以下の記事にもあるとおり「何だか寂しいな」です。
今度の政権交代もあまり期待ができないのかもしれません。
首相は小沢が決める
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091213/stt0912130747001-n3.htm