オーディオルーム

これまでの私の人生に音楽は無くてはならない存在でしたが、それを聴く道具には余りこだわってこなかったようです。
中学に入学して親父にラジカセを買ってもらって以来、洋楽のヒットチャート(日曜午後6時からNHKFMでやっていた石田豊さんのリクエスト番組等)を中心に、中学、高校とラジオを聴きまくりました。もっともレコードを買う余裕はなかったのでステレオセットを欲しいとも思わなかった。大学生になってからは不思議と余りラジオを聴かなくなったのですが、社会人になってチューナーとカセットデッキを購入して雑誌「FMfan」を参考にエアチェックに勤しんでおりました。そのうちレコードがCDに取って代わったので、CDラジカセが主体になりました。車にCDラジカセ(ソニーのDoDeCaHORN)をシートベルトで固定して走っていたこともありましたっけ。現在はもっぱらボーズのCDラジオで聴いております。

そんなこんなで現在までまいりましたが、実は現在の我が家にある洋間は、いつの日にかホームシアターにするべくとってある部屋なのです。今日までその気になることもなくそのまま空き部屋のようになっておりました。
シロフクロウさんのHPがきっかけになり、本日、思い立ってオーディオ専門店を覗いて来ました。オーディオルームの取っ掛かりになるような話を聞きたいとお邪魔したのですが、店員さんとの会話は正に「珍問答」になってしまいました。
「ご予算はどれくらいですか」と尋ねられたので、「予算というより、良いスピーカーが欲しいんですが」と言い、店で鳴っているスピーカーは、と眺めると、何と300万円もするスピーカーでしたので参りました。「今、何で音楽を聴いているのか」と尋ねられたので「オーディオは初めてで、今はボーズの小さなウェーブラジオ+CDプレーヤーですが」と言うと「ボーズに別のCDプレーヤーをつないで聴いてみるだけで音が違いますよ」とのこと。
店員さんいわく「全体予算がまずあって、オーディオはステップを踏んで行くことになる。音楽を聴くなら、スピーカーでなく、まず、CDプレーヤーがあるべきでしょう」と店内でプレーヤーを替えるだけでこんなに音が違う、という実演をしてくれました。これには私にも何となく違いが分かりましたが、そりゃ30万円もするプレーヤーならイイ音でしょうね。
シロフクロウさんは「無難なところでは100万円ほどで揃える程度が良いかと。スピーカーに50万円で、残りの50万円でアンプとCDプレーヤーと配線ケーブルに使う」と仰るのですが、さて、どうしたものでしょう。
私の望みは何かというと、本格的なオーディオルームというよりは、ちょっとしたホームシアターが希望なので、であれば、スピーカーは旧式のJBL(以前は30万弱したそうですが)で十分でしょう。これが10万弱。
あと、このスピーカーを鳴らすのに十分なCDプレーヤー(20万弱くらいか)とアンプであわせて30万弱、というところでしょうか。
そこにちょっとしたディスプレーを置いてホームシアターのできあがり、ということにしたいです。予算的には半分の50万円というところで、これから計画的に揃えていきたいです。
http://fukuroo3.com/theater4.html
以下シロフクロウさんからのご親切なアドバイス。それにしてもオーディオの世界は空おそろしい。
「今は私の若い頃と違って、オーディオの黄金時代ではなくなりました。専門店の力量も、頼りないものと思います」
「オーディオは奥が深くて、高価な機械を揃えれば、良い音で音楽が楽しめるという、そういう単純なものではない」
「オーディオは、高価になればなるほど、とんでもないヒドイ音になる危険性をはらんでいる」
「一人一人の好みが大きく違っていますから、ちょっと道を踏み外すと、お金をドブに捨てることになる」


(後記)
本日、久し振りに地下鉄志賀本通駅で下車、ここで降りたことは初めてかもしれないなぁ、車で来たことはあったけど、などと昔を思い出しながら歩いてきました。
以前、お邪魔した「オーディオ専門店」は、随分前に閉店になっていたんですね、今日まで知りませんでした(2018.3.8)。