文化施設雑感

平日の静かな昼下がり。
昨日は休みを取って、外の庭が眺められて非常に開放的な感じのレストランで、やや遅めのランチをいただきました。土日であれば、あるいは夏休みに入ったら相当混雑するのでしょうが、さすがにこの日は年配の方の2、3人のグループぐらいしかみえません。とてもいい雰囲気で結婚披露宴などもここでやっているようですが、ピアノもあり10人くらいの個室もあってなかなかよろしい。さらによいのは建物の地下に駐車場があるのでそれを利用すれば雨の日も苦にならないところ。
実はここは公共施設、具体的には岐阜県図書館の中にあるレストラン。さすがに図書館の中にあるので、お昼時、ちょっと遅めに入って窓側の席を確保して、ランチのあと食後のコーヒーを追加で頼めば(しめて1,130円也)、店の方に余り嫌な顔をされずに相当の読書タイムを作ることができそうです。これはちょっと私のお気に入りのスポットになりそうで楽しみ。
debaraking さんのブログにあった写真をお借りしました。
http://d.hatena.ne.jp/debaraking/20100704/1278242778
  レストラン杏

隣接する美術館にもレストランがあって、そちらに最初お邪魔したのですが混んでいたので、折角だからと隣の図書館にも足を伸ばして正解でした。
初めちょっと意外な感じがしましたが、同じ図書館でもファストフード店をテナントに入れているところもあるのに比べれば、こちらの方が数倍、文化的な香りがします。いやむしろ文化施設であればこそ、ゆったりと庭くらい眺められるスタイルにして、らしい雰囲気にすべきではないのかな、などと思いました。美術館なら尚更です。
愛知県美術館のフロアのレストランも確か中庭に面してなかなかおしゃれなんですが、この愛知県美術館について思い出すのは、ビルの上層にあって地面に付いていないような美術館はどうなんでしょうか、と評された東京ステーションギャラリーの中村敏子さんの言葉です(ひょっとしたら小堀四郎画伯の言葉だったのかも)。それで小堀さんの作品は豊田市美術館に寄贈されたらしいのです。
http://www.ejrcf.or.jp/archive/db_tsg/exhibition/1992_kohori.html
なお、中村さんは現在、東京ステーションギャラリーを退かれて名古屋にお住まいのようです。お元気にお過ごしでしょうか。
06年1月28日 ひがし会関東支部会の新年懇親会
http://www.jah.ne.jp/~avcpj/h18kanto/katudou.html
確かに美術館や図書館のような文化施設は、ちまちまとしていては文化の香りなんてするはずがないので、広い敷地の上にゆったりと建っているべきでしょう。豊田市美術館岐阜県図書館はその見本のような施設です。
今、東京でいくつかの美術館内のレストランが人気スポットになっており大勢の方が並んでいるというニュースを観ました。ここまでブームになるとちょっと腰が引けます。
美術館と違って図書館のレストランなど余り注目もされないのかもしれません。図書館ではこの岐阜県図書館の他にこのような雰囲気のレストランの話は聞いたことがありませんが、意外に大切なポイントではないでしょうか。
実は、岐阜県図書館には昔、中学生の頃に金華山にサイクリングをした際に、当時は岐阜公園の中にあったので立ち寄ったことがあります。そこで雑誌(たぶん研究社から出ていた「時事英語研究」)に載っていた英語のスヌーピーの漫画の箇所をコピーさせてもらった覚えがあります。
さて、ここにいつ移転したのだろうと思って調べてみたところ、ななな(777)んと平成7年7月7日だとありました。偶然にも昨日は15周年の開館記念日だったではありませんか。何かのご縁を感じました。
http://www.library.pref.gifu.jp/gaiyo/enkaku.htm
都道府県立図書館と政令指定都市の図書館の2009年度資料費予算
http://www.jla.or.jp/statistics/siryohi2009.html