12人の怒れる男

随分前にDVDを購入していたのにそのまま封も切らず書斎の棚に並んでいたこの作品。
本日ネットで初めて鑑賞しましたが日本語字幕なしではサッパリ聴き取れず悲しい思いをいたしました。このDVDには英語字幕や日本語吹替まで付いているので日本人にはありがたいですね。
タイトル「12人の怒れる男」というだけあって、確かにリー・J・コッブその他数名は本当に angry men で興奮気味でしたが、ヘンリー・フォンダ(当時52歳!)や進行役のマーチン・バルサムなどは冷静でしたね。さすがに一般市民から選ばれ殺人事件の評決を下さなければならない陪審員 juror という立場になってしまうと、陪審員同士の議論で意見の異なる相手を説得する過程では、真剣になればなるだけ、人間である以上どうしても心の中に怒りの感情を覚えてしまう、というような意味が、12人の怒れる陪審員、12 Angry Men というタイトルに込められているのでしょう。
日本の裁判員制度でもこんなに真剣に議論をすればこういう状況になることもあるのでしょうか。御苦労様でございます。

http://www.imdb.com/title/tt0050083/
http://www.geocities.co.jp/hollywood/5710/12angry-men.html
http://www.classiccinemaonline.com/index.php/movie-billboards/drama/3185-12-angry-men-1957
(後記)
本日(2012.03.24)日本語字幕つきでBS無料放送を録画したものを本日鑑賞。その迫力は出掛ける予定があるのに目が離せなくなってしまう位のものでした。
その日本語字幕を見てやっと判ったのは、angry men というのが父親殺しの被告人である少年に付いた国選弁護人の余りの無能さに対してだった、ということ。
なるほど普通の市民である陪審員にしてみたら、それは怒りがこみ上げてきますね。