なぜ戦争をするのか

今朝の朝日新聞に訳載されている NYT のクルーグマン・コラム「なぜ戦争をするのか Why We Fight Wars」(AUG. 17, 2014)。
その中の一節に、1982年のフォークランド紛争時、アルゼンチンの軍事政権が経済危機から国民の気をそらそうと侵攻したことを例に挙げ、こんなことが。

And if authoritarian regimes without deep legitimacy are tempted to rattle sabers when they can no longer deliver good performance, think about the incentives China’s rulers will face if and when that nation’s economic miracle comes to an end — something many economists believe will happen soon.

http://www.nytimes.com/2014/08/18/opinion/paul-krugman-why-we-fight.html?_r=0

訳文は、こうです。

深い正統性に欠ける独裁主義政権がもはやよい実績を示せなくなったとき、武力をちらつかせて脅したがるのであれば、考えてみよう。もし中国経済の奇跡が終わるとしたら、そのとき(数多くの経済学者がじきに起きるだろうと考えている)、同国の指導者たちはどう駆り立てられるのだろうか。

ロシアや中国とどう向き合っていくのかが、世界の重大事だということが良く分かりますが、隣国の日本であれば、なおさらですよね。