フランツ・カフカ作品集

今年で刊行 100年を迎えたカフカ『変身』を朗読で、どうぞ!

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

カフカ短篇集 (岩波文庫)

カフカ短篇集 (岩波文庫)

フランツ・カフカ作品集」  全20回


朗読:石澤 典夫
テキスト:中編小説「変身」高橋義孝 訳(新潮文庫 1952年)
カフカ短篇集」池内紀 訳(岩波文庫 1987年)

不条理な世界を描いた作品で知られるフランツ・カフカの「変身」他を20回にわたり朗読する。
「変身」はフランツ・カフカの中編小説。青年がある朝目覚めると巨大な虫になっており、その青年と家族との顛末を描いた物語で1912年の執筆、15年に刊行され、今年は100年目に当たる。カフカの作品の中では長編「城」「審判」などと並んでよく知られている作品である。
世に変身願望はよくいわれるが、この作品は、変身してしまったことへの恐怖、戸惑いから現実の中で形を変えてタイムスリップしてしまった主人公の視線が良く見える展開となっている。何処かユーモラスであるとともに孤独感、不安が漂う独特な世界を描き出している。
フランツ・カフカは現在のチェコ出身、1883年に生まれ1924年に41歳で世を去る。ユダヤ人の家庭に生まれ法律を学んだ後、保険局のサラリーマン、小官吏をする傍ら執筆活動。「城」「審判」などの長編でも知られる。カフカの作品には不条理な世界を描いたものが多いが、「変身」もその一つ。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1504.html