- 作者: 高見順
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/07/26
- メディア: 文庫
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朗読 : 杉浦悦子
テキスト :高見順 著「 敗戦日記 」(中公文庫・2005年7月25日 初版発行)
(文藝春秋新社・1959年4月20日 初版発行)
真珠湾攻撃の華々しい開戦から4年、制海空権を失い、本土全体が米軍無差別焦土作戦の好餌になろうとする昭和20年(1945)の正月のことである。
再度の徴用陸軍報道班員として中国に渡り、師走14日に危うく生還した高見順は、北鎌倉の家で妻と雑煮を食して祝う。
敵の爆撃機が、毎日のように上空を通過して東京方面を襲う極めて悲観的な状況ながら、国が戦う以上は、作家たちも文学者として世のため人のためになる活動を模索する。かといって、創作が書けない高見は、日記のことを思いつく。
高見はフットワーク軽くよく歩き、よく目を光らせて、老若行きずりの人々や、自然の表情をも、克明に「記録」している。
「最後の文士」高見順
明治40年(1907)福井に生まれ、昭和40年(1965)癌にたおれた。享年58。多岐にわたる創作活動の隙に、机に向かってはノートに営々と、膨大な量の日記(原稿用紙約1万4千枚相当)を書き遺していた。
中公文庫「敗戦日記」は、昭和20年の格別大量の日記を編集者がトリミングし活字化した「文春文庫新装版」に依拠。
今回は、更に放送20回相当分を選択抜粋する。
http://www4.nhk.or.jp/roudoku/315/
「高見順 没後50年」 荒川洋治
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/229105.html
「高見順という時代 没後50年」
http://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_past/6465/
『高見順全集』全20巻・別巻1巻
http://kenkyuyoroku.blog84.fc2.com/blog-entry-620.html