アーレントの公共哲学


ラジオ放送大学「公共哲学」。
本日は、第6回「アーレントの公共哲学」の放送日でした。

第6回 アーレントの公共哲学

アーレントは、『人間の条件』ほかの著作で、公共的領域を多様な人々の間で意見の交換が行われる領域として描いた。「同一性」に抗して「複数性」を擁護する彼女の思想を、全体主義批判および「社会的なもの」に対する批判という文脈において理解しながら、彼女が政治のために何を取り戻そうとしたかについて検討する。

【キーワード】
複数性、世界、行為、判断力

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H29/daigakuin/B/syakai/8930708.html

最近、トランプ大統領との関連で、オーウェルと共にアーレントの「全体主義」が世界的に注目されていますね。
Totalitarianism in the age of Trump: lessons from Hannah Arendt
https://www.theguardian.com/us-news/2017/feb/01/totalitarianism-in-age-donald-trump-lessons-from-hannah-arendt-protests

2010年度の同じ「公共哲学」講義(私自身は2011年の10月に聴講しましたが)では第3回「公共哲学の提唱: アーレントハーバーマス」でハーバーマスと二人まとめて1回での講義でしたが、今年度は、同じ齋藤純一先生から、本日の第6回と来週第7回の2回に分けての講義となりました。
来週「ハーバーマスの公共哲学」の講義も楽しみです。

公共哲学の提唱: アーレントハーバーマス
公共哲学にとっての古典的なテキスト、H. アーレントの『人間の条件』とJ.ハーバーマスの『公共性の構造転換』を取り上げ、意見の複数性を重視する公共性の理解と市民による意思形成と国家の活動に対する批判的監査を重視する公共性の理解を検討する。
【キーワード】
意見交換、複数性、市民的公共性、批判的公開性

http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/daigakuin/B/syakai/8930562.html