2008年の読書

読書量の少ない私ですが読書案内の類には食指が動くので、読んだ気になってしまうようで却って困ります。
今年は、例年と同様、新聞各紙の日曜版や週刊誌の書評のページ、月刊「みすず」読書アンケート特集号の他に、次の本に興味を引かれました。

百年の誤読 海外文学編

本年4月24日（木）、出勤前いつも立ち寄る喫茶店でたまたま読んだ「週刊ポスト」の書評で、この本の100冊目、クッツェー『恥辱』の訳者である鴻巣友季子さんが本書を取り上げてみえました。装丁が祖父江慎君だったこともあって、その場で Amazon に注文しました。

ロンドンで本を読む

書評は藝である、という丸谷さんのこの本にもその書評が訳出され載っている書評誌 London Review of Books が2003年5月にオープンした本屋さん London Review Bookshop 。この本を読む前から、その存在は知っていましたが、本年1月のロンドン旅行では、ここにどうしても立ち寄りたくて、1月15日（火）午前11時を少し過ぎた頃、大英博物館の近くにあるこの本屋さんにお邪魔してきました。
雨で全身ずぶ濡れ状態だったため、中に入るのに随分気が引けました。ここで何を買おうというような本は私にはなかったのですが。でも、いかにも本好きが立ち寄りそうな本屋さんの雰囲気がありました。日本では街の小さな本屋さんの経営は大変なことになっていますが、状況はきっとロンドンでも同じでしょう。しかし、ここの雰囲気に浸りたくてふらりと本を探しに来る本好きは英国にも結構いるように思います。

http://www.lrbshop.co.uk/
http://greatbookshops.blogspot.com/

私の100 冊（in Hatena Diary）
2008年の10冊

本居宣長 (1977年)

空海の風景〈上〉 (中公文庫)

新版 福翁自伝 (角川ソフィア文庫)

石光真清の手記

Brideshead Revisited (Everyman's Library Classics S.)

現代の貧困 (双書・現代の哲学)

普遍の再生

政治と複数性―民主的な公共性にむけて

新版 現代政治理論

Thinking Politically: Essays in Political Theory

2009年

ダルタニャン物語 1 友を選ばば三銃士 (講談社文庫 て 3-6)

回想のブライズヘッド〈上〉 (岩波文庫)

国盗り物語（一） (新潮文庫)

二十世紀のかたち

現代史の目撃者〈上〉―リップマンとアメリカの世紀 (1982年)

ジョージ・オーウェル―ひとつの生き方〈上〉 (岩波モダンクラシックス)

人間ジョージ・オーウェル〈上〉

ベスト&ブライテスト (1)

コウモリであるとはどのようなことか

丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

合理主義の復権―反時代的考察 (1973年)

歴史で考える

二つの戦後―権力と知識人

吉田茂とその時代〈上〉1878~1945 (1981年)

The Complete Cosmicomics (Penguin Modern Classics)

Interactive憲法 (法学教室Library)

ヨーロッパ戦後史(上)1945-1971

Cold Mountain: A Novel

二つの戦後―権力と知識人

吉田茂とその時代〈上〉1878~1945 (1981年)

参考
「ガーディアン」が選ぶ必読小説 1000冊（ 1000 novels everyone must read: the definitive list ）
http://home.u08.itscom.net/hedgehog/guardianlist.html

現代日本思想大系〈第9〉アジア主義 (1963年)

現代日本思想大系〈第7〉仏教 (1965年)