猫背

私の腰痛の原因は姿勢にあり!?

オフィスでできる猫背矯正法!


肩こりになる可能性がある人、肩こりを悪化させてしまった人の多くは、「猫背」姿勢になっています。背筋が伸びず、前傾姿勢になってしまう「猫背」は、悪い姿勢の代名詞でもあります。今回は、脱・猫背!ということで、簡単に自分でできる猫背矯正をご紹介します。
■あなたは猫背?
 最初に、猫背の状態を作ってみましょう。猫背は頭と肩の位置がポイントです。まず、顔を正面に向け、椅子に座ります。その時に、腰が真っ直ぐになるようにすると背筋が伸びると思います。(ほんの少し反らせるように意識する。但し、反らせ過ぎると腰を痛めてしまうので注意!)
 次に、顔は正面を向いたままで、真っ直ぐに意識している腰の力を抜いてみましょう。すると、腰〜背中が丸くなり、胸を張ることができず(肩の位置が体の前方に巻き込まれた形になっている)、アゴが前につきでた状態になりましたか?
 これで、猫背の出来上がりです。あなたが座っている姿を思い出してください。この状態に近いでしょうか?もし近いようであれば、日常では猫背姿勢で座っていることが多いかもしれません。座った時に限らず、立った状態でも背中上部が丸くなり、アゴが突き出た猫背になってしまう場合もあります。いずれにしても猫背は、肩こりに関係しますので、できる限り猫背は治したいものです。
■そもそも、なぜ猫背は悪いの?
 猫背は、首にかかる負担を増強させます。もともと、首に負担の少ないようなところに頭の位置と肩の位置があるのですが、猫背になると重心がズレてしまい、首に負担のかかる位置になってしまうのです。頭と腕を支えるための筋肉が疲労しやすくなり、首の関節への負荷も増します。
 この状態で、同じ姿勢をとり続けるようなデスクワークをした場合は、さらに首〜肩周りの血行不良を起こし、首、肩、背中の筋肉のこりが慢性化する恐れがあるのです。
■猫背矯正の3ステップ
 猫背に効果的な方法を「腰」「肩」「アゴ」の3つのポイントにしぼって、猫背改善にチャレンジしましょう。

・ステップ1 
 座る時に、腰当てを使ってみましょう。軽い猫背の人は、これだけでもキレイな姿勢を保てるようになります。腰当てをして、椅子に深く腰をかけます。両足は床にしっかり着くように、椅子の高さを調節しましょう。
 腰と椅子の背もたれの間に置く、専用のクッションもあります。しかし、商品によって、硬さや厚さが異なります。背骨のカーブには個人差があるため、可能であれば店頭で試して、自分にとって楽なクッションを選ぶとことをお薦めします。
 バスタオルや薄い座布団を、自分に合う高さ、大きさに折りたたんで、腰に当てるのも良いでしょう。

・ステップ2
 大切な肩の位置は、背中の上部をストレッチして解消しましょう。これを、仕事の合間にも行うことができると、さらに効果的です。肩甲骨付近の筋肉を柔らかくして、自然に胸を張れるようになることが目標です。
 両ヒジを背中の中央で合わせる方向に、ゆっくりギュ〜っと近づけていきます。(背中の上部(肩甲骨)を縮めるように)そして、3秒間縮めたままキープします。
 縮めた背中の上部を伸ばしていきます。この時、腰を特別に丸める必要はありません。背中の上部が伸びるように、両腕を体の前下方向に伸ばすように意識します。
 背中の上部(肩甲骨の内側)の筋肉が気持ちよく伸ばされるところで3秒間キープします。再度縮めるところに戻り数回繰り返してみましょう。

・ステップ3
 前に突き出たアゴの位置をなんとかしたい場合は、顔を正面に向けたまま、アゴを水平に引くようにします。首の関節が硬いと、動かしづらいかもしれませんが、無理をしない程度で続けてみましょう。
 猫背は、ただ見た目が悪いというだけではなく、肩こりや背部痛、内臓の圧迫にもつながる怖い姿勢です。意識をしないと、なかなかキレイな姿勢は保てないのですが、デスクワークの人はステップ1〜3を、立ち仕事の人はステップ2と3を気付いた時に実践してみて下さい。猫背が矯正されると、体が軽くなりますよ!

【肩こり・腰痛ガイド:檜垣暁子】

http://allabout.co.jp/health/backache/closeup/CU20050704A/index.htm