市川雷蔵 没後40年

今日は37歳という若さで亡くなった市川雷蔵の40回忌。
今月、BS11で映画「若親分」シリーズを観てからというもの、そのストイックな風貌が気になっております。

http://www.jmdb.ne.jp/person/p0154900.htm
フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』によると、雷蔵自身も海軍兵学校への進学を目指したことがあるようなのですが、このシリーズで演じた南条武の役は、海軍少尉でありながら、父親である南条組の親分、辰五郎が暗殺されたため任侠の世界に舞い戻り二代目の若親分になる、というもので、雷蔵も多少は思い入れがあったのではないでしょうか。
http://www.bs11.jp/movie/544/
ときどき昔の制服を引っ張り出して海軍士官姿となり危ない場所に乗り込んで啖呵を切っていますが、その姿は精悍でカッコ良く台詞も気高くて非常に好感が持てました。

http://www.bs11.jp/movie/558/
特に、昨日観た映画「若親分を消せ」で、料亭の板場姿に身をやつし仇討ちの機会を探っている南条が、料亭の女将の息子(海軍兵学校から休暇で帰省中、という設定。若き平泉成が演じています)を士官姿になって救出し、かつ先輩として海軍魂を説諭する、というシーンの雷蔵はカッコ良かったです。
海軍兵学校の「五省
一つ、至誠に悖(もと)る勿かりしか(真心に反する点はなかったか)
一つ、言行に恥づる勿かりしか(言行不一致な点はなかったか)
一つ、気力に缺(か)くる勿かりしか(精神力は十分であったか)
一つ、努力に憾(うら)み勿かりしか(十分に努力したか)
一つ、不精に亘(わた)る勿かりしか(最後まで十分に取り組んだか)

http://www.bs11.jp/movie/640/