- 作者: 一ノ瀬正樹
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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(他に火曜日に放送がある齋藤純一さんの「公共哲学」にも興味を持ちましたが、余り欲張ってはいけませんね。)
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H22/kyouyou/B/ningen/1551914.html
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H22/kyouyou/B/ningen/pdf/1551914.pdf
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H22/daigakuin/B/syakai/8930562.html
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H22/daigakuin/B/syakai/pdf/8930562.pdf
冒頭、なぜ英国で経験論哲学が発祥したのか、について、一ノ瀬先生の見立ては以下のとおりでした(pp.21-22)。なるほど。
おそらく、イギリス人のある種の地域性や国民性、すなわち、いきなり理想や理念を掲げるのではなく、現実の生活の中でこつこつ努力して少しずつ新しいものを見いだしていくといった実証性や実際性を尊ぶ地域性・国民性が、何らかかかわっていたのかもしれない。市民革命や産業革命が世界で最初に達成された事実から、そのことがうかがわれるかもしれない。
実際、イギリス経験論の芽は、かなり昔に遡ることが出来る点からして、何かその風土や地域性のようなものがかかわっていたという実感は増す。中世時代の13世紀に活躍したオクスフォード学派と呼ばれる哲学者たち(ロバート・グローステスト Robert Grosseteste、ロジャー・ベーコン Roger Bacon)は、当時のアリストテレス一辺倒のスコラ哲学に批判的であり、数学や自然科学を重視し、経験を重んじた。
参考文献 マックス・ヤンマー『力の概念』第4章
講師の一ノ瀬正樹さん。どうも黒田先生のお弟子筋に当たる方のようです。この本の他にも既に単著がいろいろとあるようですね。
しかし、このラジオ講座、なかなかおもしろそうなので聴講してみたいのですが、今の家では残念ながらCS放送を見ることができません(よってCSラジオも聴けません。もっとも放送大学では来年10月からCSでの放送は止めてBSデジタル放送に切り替わるようですが)。
http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/BSkaishi/index.html
テキストの「まえがき」によれば、ラジオ講座の吹き込みを終えてからこのテキストを執筆されたようです(これも黒田先生の本と同じです)ので、放送を聴けない分、本書を教科書としてこれからしっかり読もうと思っています。
教科書といえば、最近、こんな風に学習プランを考えているところです。
実践自治体行政学?自治基本条例・総合計画・行政改革・行政評価 (実践的自治体行政学の確立をめざす??行政学の俊英による最新刊!)
- 作者: 金井利之
- 出版社/メーカー: 第一法規株式会社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 単行本
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テキストは金井利之教授の本書に続いて大山、曽我・待鳥のテキストを使用予定。
- 作者: 一ノ瀬正樹
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2010/03/01
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本書に加えて、黒田、ミル、セン、バーリンのテキストを使用予定。
このように、毎日、時間割を決めて、少しずつテキストを読み込み、このHPでノートとして公開していければ、独り学習の張り合いになるかもしれません。
(後記 2016.8.13)
とうとう本書も文庫化されたようですね、トホホ、また買うことになるのでしょうか。
- 作者: 一ノ瀬正樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 文庫
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