今日から4月。「4月は残酷な月だ」(エリオット「荒地」冒頭)を地でいくことになりそうで憂鬱です。
今朝の朝日新聞の紙面広告を見て、小学館の「黒澤明生誕100年記念 黒澤明MEMORIAL10 DVD&BOOK」という素晴らしい企画があることを知りました。去る3月23日が黒澤の生誕100年にあたる記念日だったようですが、この企画、お値段もリーズナブルで非常に結構だと思います。
http://www.shogakukan.co.jp/kurosawa10/
今のところ、第5巻の「赤ひげ」、第8巻の「隠し砦の三悪人」は絶対に入手したいと思っております。本屋さんに注文しておいた方が良さそうですね。
とか何とか思案していて、思わず既に発売中のこのシリーズの第一弾「用心棒」を Amazon の書籍で検索、すぐに注文してしまいました。これでは「豪華解説本」の連載記事次第では全巻購入、ということにもなりかねません。
http://www.shogakukan.co.jp/dvd/detail/_isbn_9784094804317
黒澤明MEMORIAL10 1:用心棒 (小学館DVD&BOOK)
- 作者: 山田洋次,野上照代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/03/17
- メディア: 単行本
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http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000272596
毎月いただいている出版社のPR誌。今月はいつもの岩波「図書」に加えて、東大出版会「UP」と未来社「未来」の2誌も入手できましたのでちょっと嬉しい気分です。
特に「UP」の4月号には恒例のアンケート特集「東大教師が新入生にすすめる本」が掲載されるので、例年、この号だけは読みたいと思っているものです。
今年、目を引いたのは市川裕という宗教学の先生が「これだけは読んでおこう 研究者の立場から」としてバーリンの『理想の追求』を挙げてみえたこと。そのコメントも興味深いものでした。以下、転載させていただきます。
20世紀がなぜ「ロマン的意志の神格化」という革命の時代だったかを考える最適の書。政治思想史という若い学問を開拓した人だが、私はユダヤ教研究をはじめて以後に、そのユダヤ的出自も含めて興味を抱いたので、遅い読書体験であった。レニングラードでロシア革命の現実を体験し、シオニズムの雄、ハイム・ヴァイツマンに深く信頼された人でもあった。その生涯を知ると、バーリンがなぜ20世紀の全体主義の思想的淵源の追及に向かったのか、なぜロマン主義思想の徹底的解明に生涯をかけたか、その営みの理由が深く理解できよう。それゆえ、M・イグナティエフ『アイザイア・バーリン』の併読を薦める。この伝記が発刊されたとき、私はボストン市立図書館の講堂で直接、イグナティエフ氏の講演を聞く幸運に恵まれ、サイン会の列に並んで言葉を交わした思い出がある。
- 作者: Michael Ignatieff
- 出版社/メーカー: Chatto & Windus
- 発売日: 1998/10/22
- メディア: ハードカバー
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- 作者: マイケルイグナティエフ,Michael Ignatieff,石塚雅彦,藤田雄二
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2004/06/19
- メディア: 単行本
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