風のたより

風行社という出版社が出している「風のたより」というPR紙。本日その存在を知りました。
http://www.fuko.co.jp/tayori/index.html

政治哲学への招待―自由や平等のいったい何が問題なのか?

政治哲学への招待―自由や平等のいったい何が問題なのか?

序 章
第1章 社会正義
第2章 自由
第3章 平等
第4章 共同体
第5章 民主主義
終 章 結論 

(第2版)
http://www.amazon.co.uk/Political-Philosophy-Beginners-Students-Politicians/dp/0745635318/ref=dp_ob_title_bk
(初版)
http://www.amazon.co.uk/Political-Philosophy-Beginners-Students-Politicians/dp/074562846X/ref=sr_1_6?s=books&ie=UTF8&qid=1316254639&sr=1-6
この「風のたより」No.40によりますと、何でも著者のアダム・スウィフト教授、本書執筆の動機は当時のトニー・ブレア英首相が労働党の政権奪取後、アイザイア・バーリンに教えを請う手紙を出したことを知ったことだったとか。
因みに、バーリン宛の手紙はこちらです(A Letter from Tony Blair)。
http://berlin.wolf.ox.ac.uk/letterstoberlin.html
日本でも民主党の政権奪取後早々、当時の菅直人副総理がわざわざ英国に出掛け末期の労働党政権を尋ねて同国の政治制度を参考にしようとしました。これを見てどこかの先生が我が国の政治家に何か役に立つ著書を書かれることを(当面、大山礼子教授のこの本が書かれておりますが)私としては期待したいですね。

日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書)

日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書)

この風行社、マイケル・イグナティエフマイケル・ウォルツァーデイヴィッド・ミラーなど政治哲学、政治思想畑の著書の翻訳やシリーズ全8巻「政治の発見」をどしどし出したりしてなかなか骨のある出版社だとみました。
http://www.fuko.co.jp/catalog/ShinYokoku_hakken.html