2009年の読書

年末恒例「今年の私の3冊」は以下のとおりです。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

今年の一般書籍年間ベストセラー第3位(週刊ポスト。第1位1Q84、第2位○○)。年末の各紙読書欄でも何人かの書評子が今年の収穫として本書を選んでおられました。
私は著者がテレビのニュース番組のゲストで出演されているのをお見かけしていなければ、おそらく手に取らなかったでしょうが、はっきり言って「読んで良かったと心から思える」という意味で、本書は良書です。
丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

本書は2006年の刊行ですが、今年2月、ちくさ正文館書店で「みすず」と一緒に買って読みました。本当に著者の筆力には感心いたしました。来年1月に刊行される予定の著者の『政治学』。大いに期待しております。
Interactive憲法 (法学教室Library)

Interactive憲法 (法学教室Library)

これも2006年の刊行で、しかも学生の副読本ですが、本当に勉強になりました。著者の新刊『憲法の境界』もパラパラと眺めてみましたが味わい深い内容です。
以下は洋書の部(購入したものの未だ読了しておりませんので御参考まで)。
The Complete Cosmicomics (Penguin Modern Classics)

The Complete Cosmicomics (Penguin Modern Classics)

英紙ガーディアンでル・グゥインが薦めていました。邦訳で約半分読んでみたのですが、おもしろさが中々伝わってきませんでした。まだまだです。
http://www.lrbshop.co.uk/product.php?productid=9047&cat=316&page=1
The Idea of Justice

The Idea of Justice

とうとうセン教授が正義論をまとめた本書は、ロールズ『正義論』以来の体系書ではないでしょうか。でも、アマゾンのレビューを見る限り、米国より英国で評価が厳しいのは何故でしょう?
http://www.lrbshop.co.uk/product.php?productid=11095&cat=25&page=11
Random House Webster's Unabridged Dictionary with CD-ROM (Random House Webster's Unabridged Dictionary (W/CD))

Random House Webster's Unabridged Dictionary with CD-ROM (Random House Webster's Unabridged Dictionary (W/CD))

ずっと座右に欲しかったランダムハウスの Unabridged Dictionary 。ひょっとしたら携帯に入るかも、などと思ってCD−ROM付きを買ったのですが、これは無理でした。