NHK ラジオ 英語で読む村上春樹 2013年 04月号 [雑誌]
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/03/18
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年間通しだと6,960円の授業料、ということになります。
- 作者: Haruki Murakami
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2001/02/08
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/31
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果たして続けられるでしょうか?
英語で読む文学作品には、会話の学習とは違ったおもしろみがあります。村上文学の世界を“英語で堪能”してみませんか?
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/yomu/
取り上げるのは「象の消滅」と「かえるくん、東京を救う」の2作品。日英の表現の違いに意識しながら村上文学の世界を堪能しましょう。
「英語で読む村上春樹」 講師からのメッセージ 講師:沼野充義
村上文学の魅力の秘密を探る
村上春樹はいまや数十カ国語に翻訳され、国と言語を超えて世界中で最も広く読まれている現代作家の一人となっています。かつて日本の作家が、これほどの世界的人気を獲得したことはありません。いまや村上文学は日本人だけのものではなく、翻訳を通じて確実に世界文学の一部になっていると言っても過言ではないでしょう。世界でこのような地位を獲得した日本文学の作品は他には、『源氏物語』くらいかもしれません。
特に国際的な影響力の強い英訳は、日本語の原文以上に世界の読者たちにとって大きな意味を持つようになってきます。そして村上作品の英訳は、日本語の原文に対して二次的なものであることをやめ、それ自体独自の価値を持つ世界文学の作品になりつつあるのです。
しかし、翻訳がそれ自体独自の価値を持つとはいったいどういうことでしょうか? 文学の翻訳という作業は、単純に100パーセントの正解を求めることがもともとできない、非常に微妙で複雑なプロセスです。一見したところシンプルで明快な村上春樹の文章も、いざ外国語に翻訳しようとすると、言語・文化・社会に密接に関連した複雑な陰影が浮かびあがってきて、そう簡単ではないことに気づかざるを得ません。それを英語に移したとき、ある部分が失われることは避けがたいのですが、同時に別の新たな意味を獲得することもあります。これは誤訳とか改変といった次元の問題ではなく、翻訳そのものがはらむ大きな可能性に他なりません。そして翻訳の結果、豊かになったテクストこそが、世界文学になっていくのです。
私たちはこの講座で、村上春樹の短編を英語でじっくり読みながら、日本語の原文と比較し、英訳と原文の味わいに違いがあるとすればなぜなのか、考えていきたいと思います。そしてその微妙な違いを味わい、楽しむことを通じて、私たちはきっと、世界で広く読まれる村上文学の魅力の秘密を探り当てられるのではないでしょうか。
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/yomu/message.cgi
参考文献
- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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- 作者: 村上春樹,沼野充義,NHK出版,侘美真理
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/07/16
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- 作者: 上岡伸雄
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
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- 作者: 新元良一
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2004/09
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