丸谷さん生誕 88年

本日は(数え歳の米寿は目出度く全うされましたが)残念ながら昨年10月13日にお亡くなりになった丸谷才一さんの88回目の誕生日。

逝去後、丸谷さんの書評関連の本が何冊か出版されていますが、何といってもこの秋刊行予定の『丸谷才一全集』が楽しみで何とか内容見本を入手したいものです。
http://hon.bunshun.jp/sp/maruya

丸谷才一全集』
文藝春秋30周年(?)記念事業
現代文学をリードした作家の、知的かつ面白い小説全作品と、新古今からジョイスまで、刺激的評論の数々を収録。2013年秋刊行予定。

http://www9.ocn.ne.jp/~chikusas/index.files/zensyu-pickup.html

それまでは相変わらず、これらの対談集や書評集で我慢?でしょうか。

文学のレッスン

文学のレッスン

文学のレッスン (新潮文庫)

文学のレッスン (新潮文庫)

刊行記念インタビュー 丸谷才一『文学のレッスン』
「おもしろくて、ちょっと不穏な「決定版文学講義」(PR誌「波」(2010.6))

・ジャンル別に文学を語る
・話すこと、書くこと
・かなり過激な文学論
・小説を書く方法

文学ときどき酒 - 丸谷才一対談集 (中公文庫)

文学ときどき酒 - 丸谷才一対談集 (中公文庫)

ロンドンで本を読む

ロンドンで本を読む

最後のエッセイ集もハンディで良いですね。
無地のネクタイ

無地のネクタイ

文壇の重鎮 丸谷才一が語る「不朽の名作」(1)
http://president.jp/articles/-/667?page=1
文壇の重鎮 丸谷才一が語る「不朽の名作」(2)
http://president.jp/articles/-/3733
http://president.jp/list/books/reviewer?r=%E4%B8%B8%E8%B0%B7%20%E6%89%8D%E4%B8%80
上記2本のインタビューでは漱石と鴎外を論じておられます。
最近「意地と殉死」と称してNHKラジオで「阿部一族」、「佐橋甚五郎」、「興津弥五右衛門の遺書」の朗読の再放送がありましたが、こんなこともあって、丸谷さんが「近代日本文学の最高峰」と言われた鴎外の史伝、『渋江抽斎』と『伊沢蘭軒』をいつかは読んでみたいと興味を持ちました。

【再】「意地と殉死−森 鴎外」全10回
朗読:関根信昭  テキスト:「森鴎外全集」3(筑摩書房 1930年)

大正元年(1912年/101年前)9月13日、明治天皇大喪の日、乃木大将が自刃した。「殉死」という、遠い過去のものと思われていた死が、突如として20世紀に現れたのである。森鴎外の衝撃も大きく、ただちに3篇の短編が書かれた。これを機に森鴎外は史伝に向かうことになる。鴎外の4篇「興津弥五右衛門の遺書」、「佐橋甚五郎」、「内藤長十郎」、「阿部一族」を朗読する。
(初回本放送:初回放送日:2012年11月19日〜30日)

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1308.html

文学界 2013年 10月号 [雑誌]

文学界 2013年 10月号 [雑誌]