柳田國男 遠野物語

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

柳田國男 遠野物語」 全15回
朗読:井上 倫宏 
テキスト:「遠野物語」『柳田國男集 幽冥談 文豪怪談傑作選』(ちくま文庫 2007年)
遠野物語捨遺」『新版 遠野物語 付・遠野物語捨遺』(角川ソフィア文庫 2004年)

日本民族学の開祖・柳田國男の記念碑的名著『遠野物語』は、名のみ広く知られているが文語体で書かれていることもあり、意外なことに一般の読者にあまり親しまれていないように思われる。かつて三島由紀夫石川淳などが絶賛した、この物語をここに朗読したい。併せて後年発表された「遠野物語拾遺」の一部を紹介する。

岩手県遠野は山に囲まれた隔絶の小天地で、民間伝承の宝庫であった。天狗、河童、山人などの伝説や怪異譚など・・・。『遠野物語』は、岩手の人・佐々木喜善1886年〜1933年)の語った遠野の話を基に柳田が著し、明治43年初版発行した作品である。25年後の昭和10年再版時に「遠野物語捨遺」を増補した。これは喜善の遺稿から「遠野物語」に洩れた話を集め、口語体でまとめたもの。
今回の放送では「遠野物語」全119話のほぼ全部、「拾遺」からは天狗・山男・山女・オシラサマなどの話を朗読する。
http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1511.html