竹内好没後 34年

私が高校2年生だった1977年の今日亡くなった竹内好の、本日は35回忌(忌日の数え方だとこうなるようですが通常はこう云わないのかも。33回忌とは云うようですが)。
http://www.eastvalley.or.jp/kijitsu.html
実は、亡くなった当時、私は竹内のことを知らなかったのです。
竹内のことを知ったのは、大学入学早々に出た『方法としてのアジア』に触れつつ松本昌次さんがPR誌「未来」の編集後記にその死を悼む文章を書かれていたのを読んだことがきっかけだったと思います。早速、大学の図書館で借りてきて、その中の「F君への手紙」を読み、何か自分宛に書かれているような気がして(尤も、当時文学を志していた訳ではなかったのですが)そのコピーを何度も読み返したものです。その後、3冊の評論集や函に入った『魯迅文集』のセットを入手しましたが、こちらはそんなに読み込んでいません。買うと読まない、全く不思議な習慣です。
『方法としてのアジア』の「F君への手紙」。久し振りに読み返してみようかな。

同じくPR誌「図書」の今月号で知った苅部直さんの新著『歴史という皮膚』を注文しようかと思っていたのですが、今日のところは取り止め。
というのは、現在の私の「借り暮らしライフスタイル」を一貫させよう、との気持ちが急に動いたためです。上記のとおり「買うと読まない不思議な習慣」も気になりました。
公共図書館利用による現在の私の「26冊の書架」のリストをよくよく眺めてみました(以下のとおり)。これだけでも実にたいしたものです(中には私的に何箇月も独占してしまっている本があります。誠に恐縮至極)。
苅部さんの新著もこの際そう急がずに、この「26冊の書架」の候補作とさせていただくというのが、まさに「借り暮らしライフスタイル」と申せましょう。
私の「26冊の書架」に並んでいる本たち

(法学、政治学系)
・長谷部恭男教授(理性、境界、imagination)
・苅部 直教授
・大山礼子教授
・ミル『自由論』(原書、山岡洋一訳)
バーリン関連 2冊
バーリン評伝
・ジャット


(人文系)
・黒田 亘『行為と規範』
近藤和彦『イギリス史研究入門』
丸谷才一『文学のレッスン』
司馬遼太郎
村上春樹
・髙村薫
井筒俊彦
漱石全集
トルストイ全集
クッツェー(原書、鴻巣訳)


(ビジネス書)
・日経『官僚』


(エンタ系)
ボブ・ディラン詩集(原書、訳書)
・ディラン自伝
・『サーク・オン・サーク』


(雑誌)
・思想
・群像


(番外 辞書系)
・OED
・ブルーワー故事成語辞典