青木さんの新著


それからの納棺夫日記

それからの納棺夫日記

http://www.bukkyosho.gr.jp/main.aspx?ISBN=978-4-8318-6426-0
http://d.hatena.ne.jp/yasu-san/20100327
先月15日に発売された、最近、日記を毎日読ませていただいている青木新門さんのこの本ではなくて、青木昌彦さんの新著。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~amitaabha/index.html
昨日のBSジャパン「日経みんなの経済教室」の番外編コーナーで、西岡さんがこの本を紹介されていてその出版を知りました。
http://www.bs-j.co.jp/keizaikyoushitsu/index.html
アマゾンの内容紹介は以下のとおり。
なるほど日経「経済教室」様の入門的な中味ですが「福島原発」「東京オリンピック」など間違いなくキラリと光る指摘がなされていることでしょう。
青木昌彦さんの眼力
http://d.hatena.ne.jp/yasu-san/20090902
私の履歴書 人生越境ゲーム
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=9238594&id=1026189

【目次】


第1章 経済学をどう学ぶか
 1 私自身、こう経済を学んできた(聞き手 岡崎哲二)
 2 経済学を学ぶ心構え──京都大学経済学部の学生諸君に招かれて

第2章 制度分析の考え方
 1 制度分析入門──そして日本の今をどうとらえるか
 2 制度のシュンペーター的革新と革新の制度
 3 青木先生、制度ってなんですか? (聞き手 山形浩生)

第3章 制度分析の応用──日本と中国の来し方・行く末
 1 伝統的な経済成長モデルの限界をみつめよ──呉敬教授との対話
 2 雁行形態パラダイム・バージョン2.0──日本、中国、韓国の人口・経済・制度の比較と連結
 3 中国と日本における制度進化の源泉
 4 福島原発事故から学ぶ──望まれる電力産業の改革と革新

第4章 制度論の拡がる地平
 1 制度論の拡がる地平──政策、認知、法、文化的予想、歴史をめぐって
 2 資本主義はどうなるか──ミルトン・フリードマンとの対話
 3 先進都市化と卓越したチーム力を競おう──2020年東京オリンピックに向けて

なお、青木さん自身の本書についてのPRは以下のとおり。

青木昌彦の経済学入門:制度論の視界を広げる』ちくま新書、2014年


この新書は制度の本質論,比較形態分析,その現状・歴史分析経の応用を中心に、過去10年ほどのあいだに行った対談(岡崎哲二山形浩生、呉敬連、ミルトン・フリードマン)と講演(国際経済学連合世界大会,国際シュンペーターソサエティ京都大学早稲田大学経済産業研究所など),それに書き下ろしの章を集めてなったものである。特に最後の章では,ゲームのプレイの回起的な状態と個々のプレーヤの予想・評価とのあいだを媒介する、公的表現としての制度の役割に注目する点で開拓的である。そのパースペクティブは,著者がかねがね行ってきた制度のゲーム的なアプローチ(例えば『比較制度分析にむけて』)と、行為制約的ルールと言う伝統的な制度観(例えばダグラス・ノース)や認知科学,法学、哲学などにおける制度論との連関を示唆する。また本書は,中国と日本の比較歴史制度分析にかかわる習作をも含む。このアプローチは将来の世界経済における東アジアのインパクトを理解する上で,重要なテーマであるといえる。

http://www.stanford.edu/~aoki/j/books.html