古典講読: 宇治拾遺物語

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

昭和50年の高校生当時、慣れない古文に少しでも親しもうとNHKラジオの古典講読で角川文庫版『宇治拾遺物語』をテキストに聴いていましたが、当時の朗読も加賀美アナウンサーではなかったでしょうか?
そんな記憶があって、非常に懐かしく思い、途中からですが聴き始めたところです。

「むかし語りへのいざない〜宇治拾遺物語
(1年間・2016年4月〜2017年3月)
ラジオ第2 毎週土曜 午後5時 | 再放送 毎週日曜 午前6時
解説:伊東 玉美(白百合女子大学教授)
朗読:加賀美 幸子(元NHKアナウンサー)

<ねらい>

平安時代後期から鎌倉時代中期にかけて、説話集の編纂が流行し宇治拾遺物語鎌倉時代前期に成立したと考えられる、代表的な作品の一つです。 197の説話から成る宇治拾遺物語は、「こぶとりじいさん」「腰折れ雀」「わらしべ長者」といった私たちにも馴染みのある話しも多く、今日に至るまで、多くの読者を獲得し続けてきました。 今回は、宇治拾遺物語全197話を、作品に配列されている順に毎回数話ずつ、なるべく簡潔なコメントをつけながら全て読んでいきます。編者は、隣り合った説話をつなげていったり、その連鎖を切り替えたり、はたまた以前読んだ説話を思い出させたりと、配列に様々な工夫をしています。その呼吸をも楽しみながら、読み進めてみたいと思います。 時におかしく、時におそろしく、時には真面目で、時にはゆるい宇治拾遺物語の世界を、こなれた文章に導かれながら味わっていきます。

<参考文献>
宇治拾遺物語全文を収めているもの
・小林保治・増古和子校注・訳『新編日本古典文学全集 宇治拾遺物語』1996年 小学館 現代語訳つき
・三木紀人・浅見和彦校注『新日本古典文学大系 宇治拾遺物語』1990年 岩波書店
・大島建彦校注 『新潮日本古典集成 宇治拾遺物語』1985年 新潮社 部分訳つき
・中島悦次校註 『角川ソフィア文庫 宇治拾遺物語』1960年 角川書店
・渡邊綱也・西尾光一校注『日本古典文学大系 宇治拾遺物語』1960年 岩波書店
・渡邊綱也校訂『岩波文庫 宇治拾遺物語』上・下 1951・1952年岩波書店
・伊東玉美『むかしがたりの楽しみ 宇治拾遺物語を繙く』2013年 NHK出版
荒木浩『説話集の構想と意匠』2012年 勉誠出版
・伊東玉美『宇治拾遺物語のたのしみ方』2010年 新典社

http://www4.nhk.or.jp/kotenkoudoku/313/

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069108512013.html