経験論から言語哲学へ

経験論から言語哲学へ (放送大学教材)

経験論から言語哲学へ (放送大学教材)

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門

http://www.ouj.ac.jp/hp/bangumi2/bangumi_radio.php
第8回 現代的な経験論の源流(夏季集中放送 8月22日 22:15〜)
フランツ・ブレンターノとエルンスト・マッハの哲学を概観することにより、現代的な経験論の源流を見出し、近代と現代の英米哲学の結節点がどこにあるのかを探る。とりわけ、マッハの極端な経験論が後代に広範な影響を与えていることを確認する。
【キーワード】
ブレンターノ、マッハ、志向性、形而上学の駆除、反ニュートン力学、感性的諸要素の関数的連関、中性的一元論、世紀末ウィーン

第9回 言語哲学の源流(夏季集中放送 8月23日 22:15〜)
論理学的研究を基にした言語哲学分析哲学)の源流となるゴットロープ・フレーゲの議論を跡づけ、経験論との立場の違いを確認する。
【キーワード】
フレーゲラッセル、分析哲学、言語論的転回、名辞論理、命題論理、述語論理、概念記法、論理主義、ラッセルのパラドックス、反心理主義

論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫)

論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫)

第10回 前期ウィトゲンシュタイン(夏季集中放送 8月24日 22:15〜)
前期ウィトゲンシュタインの主著『論理哲学論考』の議論の枠組みを跡づけることで、この著作が引き起こした「言語論的転回」の内実を確認する。
【キーワード】
ウィトゲンシュタイン、『論理哲学論考』、思考の限界、言語の限界、写像理論、トートロジー、矛盾、ナンセンス・無意味・有意味、日常言語、相対性・絶対性、「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」「語ることができないことについては、沈黙するしかない」

第11回 言語と世界のつながり(夏季集中放送 8月25日 22:15〜)
論理学的研究を基にした形式的な言語理論と、現実の経験的世界とのつながりについて、バートランド・ラッセルウィトゲンシュタインがどのような思考を展開したのかを探る。
【キーワード】
ラッセル、ウィトゲンシュタイン、言語の創造性、認識論、センスデータ論、中性的一元論、要素命題の相互独立性、ザラザラした大地

第12回 論理実証主義(夏季集中放送 8月26日 22:15〜)
現代の言語哲学と経験論が融合した立場である「論理実証主義(論理的経験論)」の成り立ちと内実を跡づける。
【キーワード】
エイヤー、カルナップ、哲学の科学化、エルンスト・マッハ協会、ウィーン学団、分析性と総合性、規約主義、要素還元主義、錯覚論法、検証主義、反形而上学

第13回 言語観の転換へ(夏季集中放送 8月27日 22:15〜)
経験論と言語哲学のかかわりをめぐる20世紀半ば〜後半の代表的な議論を確認することで、感覚的経験を組織化する枠組みとしての言語観から転換する端緒を探究する。
【キーワード】
クワインデイヴィドソン、オースティン、全体論、概念枠相対(絶対)主義、認識論的ニヒリズム、ノイラートの船、所与の神話、枠組みと内容の二元論、錯覚論法批判

哲学探究

哲学探究

第14回 言語ゲーム論と言語行為論(夏季集中放送 8月28日 22:15〜)
言語を「行為」という観点から捉え直す、後期ウィトゲンシュタイン言語ゲーム論とJ・L・オースティンの言語行為論のアウトラインを辿る。
【キーワード】
後期ウィトゲンシュタイン、オースティン、言語ゲーム、家族的類似性、規則のパラドックス、反心理主義、言語行為論、事実確認的と行為遂行的、偽と不適切、発話行為・発話内行為・発話媒介行為、慣習性と即興性

第15回 経験と言語 −ロマン主義と世紀末芸術との邂逅を題材に(夏季集中放送 8月29日 22:15〜)
経験論から言語哲学へと論じてきた各論を、ロマン主義や世紀末ウィーンの芸術・哲学と関連づけて捉え直すことで、経験論と言語哲学の関係性と、今日におけるアクチュアリティーを考え、経験と言語のつながりについて討論する。
【キーワード】
ロマン主義、世紀末芸術、世紀末ウィーン、永遠のコミュニケーション、わざ言語、経験から学ぶ、空気を読む、言葉を探す責任、日常性
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/ningen/1554859.html