漱石作品と絵画

NHK日曜美術館
「絵で読み解く夏目漱石

番組内容
夏目漱石の小説には古今東西の絵が、小説の小道具や重要な鍵として登場する。“絵画小説”と言われる、『三四郎』と『草枕』を中心に、絵から漱石作品を読み解いていく。

出演者ほか
【出演】静岡県立美術館館長…芳賀徹,【出演】東京芸術大学准教授…古田亮,【出演】東京芸術大学准教授…荒井経,【出演】画家…佐藤央育,【司会】井浦新,伊東敏恵,【朗読】國村隼

詳細
 夏目漱石ほど小説の中に絵のイメージを取り込んだ作家はいない。古今東西の有名無名の絵が、ある時は小道具や舞台回しとして、ある時は小説の重要な鍵として登場する。西洋絵画では、ダ・ヴィンチの「モナリザ」をはじめ、イギリス19世紀の巨匠・ターナーやミレイ。日本画では、江戸時代の奇想画家、伊藤若冲琳派の巨匠・酒井抱一など。 漱石は生涯にわたり絵のとりこだった。孤独な少年の頃、漱石は蔵の中でびょうぶや掛け軸を見て長い時間を過ごした。留学時代の慰めはロンドンの美術館を巡り西欧画を見ることだった。そして、胃潰瘍に冒された晩年は、みずから筆をとり山水画を描き続けた。 番組では、多くの絵画が登場し、絵を描き上げるまでが一つの筋になっていることから“絵画小説”と言われる、『三四郎』と『草枕』を中心に、漱石作品の重要なイメージ源となった絵画を紹介。絵から漱石作品を読み解いていく。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0602/index.html