朗読 「上海の誘惑・江南の夢」 全25回

上海游記・江南游記 (講談社文芸文庫)

上海游記・江南游記 (講談社文芸文庫)

先月の「久生十蘭作品集」全25回は残念ながら聴き逃してしまい、そのせいか10月はちょっと短かったような気がしています。
http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1310.html
今月は「上海の誘惑・江南の夢」というタイトルで何か期待させられるのですが、芥川にこんな作品があったなんて、朗読がなければ気づかなかったでしょうね。

22年度に制作した海外都市シリーズの続編。今回は大正から昭和初めの上海とその裏庭蘇州を取り上げる。
極東のニューヨークとうたわれ、尖鋭的な近代と人間の欲望が渦巻く上海。当時ここを訪れた知識人が激しい嫌悪と魅力を感じる一方、長崎−上海航路で訪れた大量の観光客は、現実はともかく「支那の夜」「蘇州夜曲」を夢見たのである。近代国家の矛盾と民族の誤解。何事も変わっていないのではないか、と思わせる20世紀初頭のルポルタージュである。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/index.html

呉淞クリーク/野戦病院 (中公文庫)

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